『古本屋での買取価格を推理する方法!?』

新しい生活が始まると、今まで使っていたものが不要になるものです。特にかさばる”本”については、「捨てるくらいだったら、売ってしまおう」という方も多いのではないでしょうか。

最近では、インターネットオークションなども普及していますが、やはり、街の古本屋に売るというのが、昔ながらの馴染みの方法だと思います。

古本屋イメージ

中古本販売の最大手といえば、思い浮かべるのは「ブックオフ」ではないでしょうか。「ブックオフコーポレーション株式会社(以下、ブックオフ)」は上場しているので、もちろん、有価証券報告書(有報)を提出しています。今回は、ブックオフの有報を見ながら、古本屋での買取価格を推理してみましょう。

ブックオフの第23期(平成25年4月1日~平成26年3月31日)の有報の中、【仕入及び販売の状況】には、ブックオフが運営している事業ごとの仕入実績と販売実績が記載されています。

今回は話を単純化するために、「ブックオフ事業」だけを取り上げて考えてみましょう。

フランチャイズ加盟店への取引などを除いた、一般消費者への販売実績は「直営店売上」と「オンライン事業売上」の2つであると考えられます。それぞれ約464億円、約46億円と書かれているので、合計すると、この1年間での古本や中古CDなどの売上高はおよそ510億円だということがわかります。それに対して、一般顧客からの買取額を示す仕入実績を見ると、ブックオフ事業の仕入実績は約213億円と書かれています。

この2つから考えると、販売額に対する仕入額がおよそ41.8%。単純に考えれば、店頭で100円と値付けされて販売している商品は、42円ほどで買い取られたと推理することができます。

ただ、この推理は話を非常に単純化したものです。もちろん、平成25年度の1年間に仕入れた(買い取った)ものと販売したものはイコールではないですし、人気商品とそうではない商品で買取価格に違いがでるのは当然です。とはいえ、有報を使って、店頭での販売価格から買取価格を推測することができました。

ちなみに、コミックや同人誌、おもちゃを買い取る「株式会社まんだらけ(まんだらけ)」も上場しており、まんだらけの有報でも同じような推理をすることができます。

具体的に、第28期(平成25年10月1日~平成26年9月30日)の有報を見てみると、「本」と「同人誌」の販売実績に対する仕入実績の割合は、それぞれ47.4%と45.5%と、ブックオフと大きく変わらないことが分かります。きっと、40%台が相場といったところなのでしょう。

なお、ネットスクールが出版している簿記や税理士試験対策の書籍たちも、古本屋に沢山並んでいるとかいないとか…。売るのも買うのも最終的には個人の自由なので、たとえ出版社でも、皆さんの行動を強制することはできません。でも、試験の出題傾向や会計のルールは毎年のように変わっています。学習効果を考えれば、そういったものは最新のものをお買い求め頂きたいと思います。

(ネットスクール株式会社 藤本拓也)

ブックオフコーポレーション株式会社

株式会社まんだらけ

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