『ディズニーリゾートの来園者1人が使う金額は、平均して○○円』

皆さんは、「有価証券報告書」をご存知ですか?
なじみのある人には「有報(ゆうほう)」とも呼ばれるこれは、主に投資家に向けて上場企業が作成することを義務付けられている書類です。

一見難しそうですが、実はよく知られている会社の裏側が意外と分かるものなのです。

例えば、株式会社オリエンタルランドの2013年度の有価証券報告書を見てみましょう(有価証券報告書の見方は、有報教育研究所ホームページに詳しく解説しています)。
会社名はご存知でない方も、みんな大好きな「夢の国」でおなじみの東京ディズニーリゾートを運営している会社と説明すればお分かりでしょう。

遊園地(イメージ)利用

96ページに及ぶPDFファイルには、難しい単語や数字がたくさん並んでいますが、面白いことが色々書かれています。

今回はその中でも、「きちんと読めば難しい知識は一切不要」という内容を1つ、例としてみてみましょう。

取り上げるのは、8ページから9ページにかけて書かれている内容です。【販売の状況】と書かれている部分をよく見ると、東京ディズニーランド及び東京ディズニーシーの1年間の来場者数と売上が書かれています。2013年度(2013年4月~2014年3月)の1年間の来園者数は約3,130万人。それに対して、1年間のテーマパークの収入、すなわち売上は約3,900億円あったと書かれています(来園者も売上も、単位が「千人」や「百万円」と見慣れないものなので、書き直しました) 。この2つを単純に割り算すると、来園者1人あたり12,500円弱のお金を使ったことになります(入園料はもちろんお土産や飲食代を含みます、ホテルミラコスタなどの宿泊費は別のようです)。
この金額、意外と高いと思いましたか、それとも安いと思いましたか?

もっと細かい経営分析や、有価証券報告書の中心ともいえる財務諸表(いわゆる「決算書」)の仕組みなどを知ろうとすれば、簿記や会計、経営学の知識が必要になってしまいますが、このコラムで見たもののようにあまり知識がなくても分かることは結構あります。
しかも、有報から分かる情報は、すべて「不特定多数の人が」、「無料で」見られるように、「会社自身が出した」ものなので、少し目を配れば、よく知っている会社や普段使っている会社の意外な情報が、オフィシャルな方法で知ることができます。

このコラムでは、あまり細かいことまで触れられませんが、よく見ると誰でも簡単に分かりそうな意外な姿を取り上げていきます。

(ネットスクール株式会社 藤本)

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