サマーランドはほどほどの暑さが好み?

いよいよ夏本番です。「夏」といえば「サマー」の名を冠した『東京サマーランド』ではないでしょうか(少々無理があるでしょうか?)。

この東京サマーランドは、東証一部に上場している東京都競馬株式会社の子会社である株式会社東京サマーランド(以下、「東京サマーランド」)が運営しているため、東京都競馬株式会社の有価証券報告書(有報)を見れば、部分的ですが東京サマーランドの経営状況を知ることができます。
夏休みシーズンにもなりましたので、今回は東京サマーランドについて見ていきましょう。

東京サマーランドは屋内外のプールを中心にしたテーマパークで、ホームページを見ると12月から2・3月頃のウィンターシーズンには長期にわたって休園する、まさに夏向けのテーマパークです。
大規模なプールが魅力ということなので、暑い日になると多くの利用客で賑わうことが想定できます。
では、本当にそうなのでしょうか。毎年の有報に東京サマーランドの来場者数と売上高が記載されていますので、それらの情報と東京の夏の気候を比べてみます。

【毎年の東京サマーランド来場者数・売上高と東京の平均気温】
平成27年 来場者数:91万人、売上高:28億6,300万円(8月の東京の平均気温:26.7度)
平成26年 来場者数:88万人、売上高:29億4,200万円(8月の東京の平均気温:27.7度)
平成25年 来場者数:93万人、売上高:27億7,600万円(8月の東京の平均気温:29.2度)
平成24年 来場者数:99万人、売上高:29億6,100万円(8月の東京の平均気温:29.1度)
平成23年 来場者数:87万人、売上高:26億5,800万円(8月の東京の平均気温:27.5度)
※東京都競馬株式会社の有報及び気象庁ホームページより作成

これを見ると、8月の東京の平均気温が29度を超えた暑い年(平成24年・25年)に来場者が大きく増えていることから、やはり暑くなればなるほど、みんなプールに入りたくなるようです。
ただ、このコラムでお得意の「1人あたり売上高」を上記のデータでも当てはめてみると、また違った見方ができるようになります。

【毎年の東京サマーランド来場者数1人あたり売上高と東京の平均気温】
平成27年 来場者数1人あたり売上高:3,146円(8月の東京の平均気温:26.7度)
平成26年 来場者数1人あたり売上高:3,343円(8月の東京の平均気温:27.7度)
平成25年 来場者数1人あたり売上高:2,985円(8月の東京の平均気温:29.2度)
平成24年 来場者数1人あたり売上高:2,991円(8月の東京の平均気温:29.1度)
平成23年 来場者数1人あたり売上高:3,055円(8月の東京の平均気温:27.5度)
※東京都競馬株式会社の有報及び気象庁ホームページより作成

1人あたり売上高でみると、実は暑かった年(平成24年・25年)だけ、来場者1人あたりの売上高が3,000円を下回っており、来場者の財布の紐が固かったことが分かります。
暑すぎて来場したもののアトラクションを回りたくない人が多かったのか、来場者が多すぎて混雑していたからなのかは分かりませんが、興味深いデータかもしれません。
今年の夏のお天気とサマーランドの賑わいはどうなるのでしょうか?(ネットスクール株式会社 藤本拓也)

東京都競馬株式会社

東京サマーランド

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