LINEスタンプが使われるのは平均○件に1回?

このコラムでは、ずっと有価証券報告書(有報)をテーマに扱ってきました。
主に上場企業が投資家に対して、毎年の経営状況等を知らせる目的で作成されるのが有価証券報告書ですが、新規に上場する場面では有価証券報告書に似た『有価証券届出書』という書類が作成・公開されます。

先日、無料対話アプリを手掛けるLINE株式会社(以下、「LINE社」)が7月に日米同時に上場することが報じられ、大きなニュースとなりました。新規に上場することになるため、LINE社も例に漏れず有価証券届出書が公開されました。

異なる部分もありますが、有価証券報告書も有価証券届出書も同じような内容が沢山記載されていますので、今回は例外的に旬な会社であるLINE社の有価証券届出書から、面白そうな情報を覗いてみましょう。

LINEといえば、無料でメッセージのやり取りができるだけでなく『スタンプ』と呼ばれる画像でコミュニケーションを取ることができるというのが大きな特徴です。
LINE社の有価証券届出書のうち、【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】という部分の[経営上の重要な非財務指標]を見ると、2016年3月末時点でLINEのプラットフォーム上に登録されたスタンプの総数はおよそ26万種類もあると記載されています。

2013年3月末には163種類しかなかったスタンプも、2014年4月から始まった誰でもスタンプを登録し販売できるクリエーターズマーケットにより爆発的に数が増え、3年間で一気に1,600倍ほどに増えた計算となります。

では、このスタンプはどれくらいの頻度で使われるのでしょうか。
実はこの情報も、有価証券届出書の同じ場所を見ると分かります。

2016年3月末時点における1日に送信されるメッセージの数(日次平均メッセージ送信数)は42億1,100万件だそうです。注意書きを読むと、この件数の中にはテキストによるメッセージの他、音声やスタンプ、写真や動画のファイルなども送信数としてカウントされているようです。

一方、スタンプについても1日で送信されるスタンプの数(日次平均スタンプ送信数)が記されており、その数は3億8,900万件とのことです。

1日に送信されるメッセージの総数42億1,100万件のうち、3億8,900万件がスタンプということは、単純計算でメッセージ全体に占めるスタンプの割合はおよそ11分の1です。
したがって、10件のスタンプ以外のメッセージと1件のスタンプを送信するというのが、平均的なLINEユーザーの利用状況ということがうかがい知れます。LINEを使っている皆さん、日ごろのスタンプの利用状況と比べてどのように感じましたか?(ネットスクール株式会社 藤本拓也)

LINE株式会社

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