AKB48は上場企業にとって大切な存在?

7月に控えた参議院選挙の前に、テレビやニュースサイトなどでは、もう1つの『選挙』が話題になっています。
それは、もはやこの時期の風物詩ともなりつつある、AKBグループの『選抜総選挙』です。
上場企業が公表する有価証券報告書(有報)と一見すると縁遠い存在かもしれませんが、ミリオンセラーを連発し、多くの企業のCMに登場する彼女たちが経済に与える影響は、決して無視できない存在のはずです。

という訳で、総選挙前のちょうどよい時期でもあるので、今回はAKBグループが有報でどのように取り扱われているのかを調べてみます。

企業によってはA4で100ページ強にも及ぶ有報ですが、そのうち、芸能人の名前が掲載されるとしたら、ほとんどが【業績の状況】という傾向があります。
そこで、今回はEDINETの全文検索機能を使い、提出日ベースで1年ごとに「AKB48」という単語が【業績の状況】でヒットした有報が何件あるのか、遡れる限界の2011年からの結果を見てみましょう。

 《有報の【業績の状況】における”AKB48”の検索ヒット数》
  2011年:8件
  2012年:12件
  2013年:11件
  2014年:6件
  2015年:6件
  ※EDINETの全文検索にて、有価証券報告書の【業績の状況】に範囲を絞り検索。提出日ベース。

有報の提出日は、有報に記載される内容の対象期間の終わりである決算日からおよそ3ヵ月後が一般的です。
例えば毎年3月31日が決算日となっている企業の場合、2015年4月1日から2016年3月31日までの内容を記した有報は、2016年の6月末頃に提出されるのが通常です。

したがって、上記の検索結果によれば、AKB48の話題が特に取り上げられたのは2011年~2013年ごろと見ることができます。ただ、これだけでピークがどうこうを考えるのは、短絡的かもしれません。

AKBグループには、AKB48以外にも多数の姉妹グループが国内外に存在することが知られています。
Wikipediaを頼りに、2015年だけですが日本国内の存在する他の姉妹グループも同様に検索すると、「NMB48」、「SKE48」、「HKT48」、「乃木坂46」がそれぞれ1~2件ずつヒットする結果となり、姉妹グループの結果を含めると、2012年ごろと同じ規模になることが分かります。

上場企業が投資家に向けて公開している有報に、この5年間ほど、毎年10件前後取り上げられるグループの一大イベントと見れば、日本経済という面から見ても、AKBグループの『総選挙』の話題があちこちのニュースで話題になるのも、納得できる気がします。(ネットスクール株式会社 藤本拓也)

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