こどもの写真にお金をかけるのはどの地方?

5月5日は「こどもの日」です。

こどもの頃の写真を大人になって見返すのは非常に恥ずかしいもので、本人が自発的に見返すものでしょうか?そんな疑問はさておいて、今回のコラムは「こどもの日」にちなんで、こども向け写真館の最大手である株式会社スタジオアリス(以下、「スタジオアリス」)の有報を見てみましょう。

少子化が叫ばれて久しい昨今、しかも、手軽に撮影できるスマートフォンのカメラの画素数も格段に向上していることから、「わざわざ写真館で…?」と考えたくもなります。
しかし、最新の第42期(平成27年1月1日‐平成27年12月31日)の有価証券報告書を見ると増収増益となっており、スタジオアリスの業績が好調であることが分かります。
スマートフォンで撮る写真と、しっかりと写真館で撮る写真は別物ということでしょう。

ただ、この傾向にもよくよく見ると地域差があるようで、地域別の売上高と店舗数の関係を見ると、想像以上に顕著だと感じます。スタジオアリスの有報の【生産、受注及び販売の状況】に記載されている「地域別売上高及び店舗数」を元に、地域別の1店舗当たりの売上高を計算して並べてみましょう。
※スタジオアリスはペット向けの写真館なども経営しているそうですが、全体に対する割合は非常に低いので、このコラムではすべてこども向けの写真館だと仮定しています。また、期中平均店舗数の考え方は、「ココイチ」でおなじみの株式会社壱番屋で同様の分析をしたときのコラム(「ココイチの店舗が最も稼いでいるのは○○県?」)をご覧下さい。

◆地域別スタジオアリス1店舗あたり年間売上高ランキング(平成27年1月1日~平成27年12月31日)
  【第8位】 中国地方   7,370万円(18億7,935万円/25.5店舗)
  【第7位】 北海道地方  7,381万円(11億8,089万円/16店舗)
  【第6位】 近畿地方   7,501万円(63億3,807万円/84.5店舗)
  【第5位】 中部地方   7,578万円(31億8,265万円/42店舗)
  【第4位】 四国地方   7,654万円(8億8,025万円/11.5店舗)
  【第3位】 関東地方   7,865万円(174億2,132万円/221.5店舗)
  【第2位】 東北地方   8,235万円(24億7,050万円/30店舗)
  【第1位】 九州地方   8,275万円(36億4,079万円/44店舗)
※株式会社スタジオアリス第41期・第42期有価証券報告書に基づいて算定。
《凡例》1店舗あたり年間売上高(全店売上高/期中平均店舗数)

両極端な中国地方と九州地方との1店舗当たりの年間売上高の差はおよそ900万円。
スタジオアリスのホームページを見ると、撮影の基本料金は3,000円とのことですが、いろんなオプションをつけることで値段が変わるようです。

1店舗当たりの年間売上高が多い九州地方や東北地方と、少ない中国地方や北海道地方では何が違うのでしょうか?
そもそも「写真館で撮影する」件数の違いなのか、はたまた衣装や出来上がりの装飾といったオプションに対するこだわりの違いなのか、スタジオアリス以外の写真館で撮影されているのか、そこまでは分かりませんが、日本の北と南で極端なのは面白い結果ではないでしょうか。(ネットスクール株式会社 藤本拓也)

株式会社スタジオアリス

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