サマンサタバサのお店で1日に売れるバッグは○個?

バッグの買い物イメージ

前回の私のコラムで、有価証券報告書(有報)の【沿革】について扱うことを考えていたため、いろんな上場企業の沿革を調べていましたが、その経緯の中、恥ずかしながら初めて「サマンサタバサ」が日本発祥のブランドであることを知りました(普段、ブランド物にはほとんど縁が無いので…)。

そんな流れで気になったので、サマンサタバサを運営する株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド(以下、「サマンサタバサ」)の有報を見てみました。

【生産、受注及び販売の状況】には、サマンサタバサグループの品目別の販売実績が載っていますが、執筆時点で最新の第21期(平成26年3月1日‐平成27年2月28日)を見ると、約400億円のグループ全体の売上高に対して、バッグの売上高が260億円弱と、売上の3分の2がバッグで占めていることがわかります。
ちなみに、バッグの他はジュエリーが約25億円、アパレルが約83億円なので、バッグの売上がいかに大きいかが分かります。

また、もう少し読み進めると、もう1つ気になる情報が見つかります。それが、【事業等のリスク】に書かれている「店舗展開について」という部分です。

サマンサタバサでは、扱う品目ごとの部門によって出店戦略を実施しているようで、バッグやジュエリーといった部門ごとに、1年ごとの出店数が有報に記載されています。

例えば、売上の3分の2を占めるバッグ部門であれば、平成26年2月期に206店舗だったのが、平成27年2月期には243店舗にまで急増しています(海外の店舗を含む)。
1年間で37店舗も増えているので、間を取っておよそ225店舗だと考えても、その規模で年間260億円近いバッグを販売しているわけですから、単純計算で1店舗あたり、年間1億円分以上のバッグが販売されている計算となります。

ただし、有報をよく見るとインターネットでの販売も行っているので、実際の店舗で販売されるバッグはもう少し少ないようですが、それでも1店舗あたりのバッグの売上は年間1億円くらいあるのかもしれません。

サマンサタバサのホームページで「おすすめ商品」に挙げられているバッグの平均価格はおよそ3万円台。有報に載っている売上高には卸値のものもあるかもしれませんが、とりあえず、平均価格を3万円としましょう。
すると、非常にざっくりした割り算ですが、1店舗あたりの年間売上高1億円と、バッグの平均価格3万円から、1年間に売れるバッグは約3,300個、1日あたり約10個のバッグが購入されていることになります。

「1日約10個」と書くと、もしかしたら少ないように思えるかもしれません。
しかし、ブランド品を購入するのは、男女問わずに普通は大きな決断です。そんな決断をした人が1つの店舗に毎日10人訪れていると考えれば、それだけ支持されているブランドと考えることもできるのではないでしょうか。

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p style=”text-align: right;”>(ネットスクール株式会社 藤本拓也)

株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド

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