北陸新幹線の新車っていくら?

北陸新幹線イメージ

2015年ももうすぐ終わってしまいます。今年も色んなことがありましたが、今年の大きなニュースの1つとして、「北陸新幹線の開業」が挙げられるのではないでしょうか。
月刊総合情報誌『日経トレンディ』がランク付けした「2015年ヒット商品ベスト30」でも、「北陸新幹線」が堂々の1位に輝いています。

さて、この北陸新幹線ですが、新潟県の上越妙高駅までは東日本旅客鉄道株式会社(以下、「JR東日本」)が、上越妙高駅から終点の金沢駅までは西日本旅客鉄道株式会社(以下、「JR西日本」)が運行を担当しています。
両社とも、決算日である3月31日までの1年間の情報を元に、毎年の有価証券報告書(有報)を作成しています。北陸新幹線の開業が2015年3月13日ですから、今年作成された2014年4月1日から2015年3月31日までの期間に関する有報から、北陸新幹線に関する情報も本格的に記載されたことになります。

では、今年を締めくくるテーマとして、北陸新幹線に関して何か興味深い情報が記載されていないかを見てみましょう。

両社とも、有報の【業績等の概要】で当然のように北陸新幹線の開業に触れていますし、その分だけ、自社が保有する新幹線のキロ数が増えていることも見て取れます。しかし、これだけではあまり面白くありません。
もっと深く見ていくと、JR西日本の有報の終了直前(PDFだと全152ページのうちの143ページ目)に興味深い資料が見つかります。

【有形固定資産等明細表】という表には、1年間の土地や建物、機械といった有形固定資産の増減が詳しく記載されています。
新たに開業した北陸新幹線の線路は国から借りているようですが、車両はJR東日本・JR西日本のものなので、北陸新幹線開業とともにデビューした車両の分だけ、持っている有形固定資産(車両)が増えることになります。

JR東日本の有報では「新幹線車両新造 39,464百万円」書かれているものの、それ以上の情報はありません。
一方、JR西日本の有報では「車両新造工事(W7系 120両) 32,811百万円」と、北陸新幹線開業で新たに運転を開始したW7系がいくらでどれだけ作ったかが詳しく書かれています。

北陸新幹線は12両編成で運転されているそうです。ということは、120両だと10編成ということになります。
10編成で32,811百万円(≒約330億円)ですから、1編成当たり33億円という計算です。
(ちなみに1両当たりは3.3億円、座席定員数は934名なので定員1名当たりだと約350万円とも言えるはずですが、さすがに運転席のある車両とそうではない車両、普通車やグリーン車と豪華なグランクラスではコストも大きく変わりそうなので、この辺の数字はあまり参考にはならないでしょう。)

年末年始の帰省や旅行で「せっかくだから開業したばかりの北陸新幹線に乗ってみよう」という方は、乗車の際にこの記事を思い出していただければ幸いです。

ネットスクール株式会社 藤本拓也)

西日本旅客鉄道株式会社

東日本旅客鉄道株式会社

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