飛行機で移動するために必要な燃料ってどれくらい?

駐機イメージいよいよ年末年始!その間に帰省や旅行を計画される方も多いのではないでしょうか。

そのときにお世話になることも多いのが、「空港」と「飛行機」。今回は、東京の空の玄関口の1つである成田空港を運営する成田国際空港株式会社(以下「成田空港会社」)の有価証券報告書(有報)をみてみましょう。

成田空港会社は旅客ターミナル内の飲食店や土産物店の運営だけでなく、成田空港全般の運営、すなわち、飛行機の離発着や給油、警備も行っています。したがって、それらの業務に関する実績も同社の有報に掲載されています。その中で、興味深いデータを発見したので、その話題について考えてみます。

【生産、受注及び販売の状況】の中には、参考情報として1年間の「離発着回数」や「旅客数」、「貨物取扱量」といった、成田空港を通したヒトやモノの動きが分かるデータが掲載されています。
なんとなくイメージしやすいこれらの情報に加え、「給油量」というデータも掲載されているのは、きっと給油業務も行っているからでしょう。

さて、「給油量」と「旅客数」が分かるということは、この2つの数字を使えば、皆さんが飛行機で移動したときに必要な燃料がどれくらいかも推測できそうです。

成田空港会社の有報では、国際線と国内線の情報が分かれて記載されています。
国際線を見ても、近くは韓国、遠くはヨーロッパやアメリカ東海岸では燃料の消費量もあまりに違うでしょうから、国際線については今回無視しておきましょう。
国際線に比べれば、国内線では行き先による違いも少ないでしょうから、今回は国内線だけを見ていきます。

2014年4月1日から2015年3月31日(2015年3月期)の1年間に成田空港の国内線を利用した人は114万人。そして、国内線に給油した燃料は3万5千キロリットルと書かれています。
ちなみに、「3万5千キロリットル」と言われてもピンと来ないのですが、計算すると、一般的なドラム缶が1本で200リットルなので、ドラム缶が17万5千本分ということになります。

大量の燃料を消費しているようにも見えますが、この3万5千キロリットルを114万人で割ると、国内線の利用者1人当たりの燃料消費量は30リットル強という計算になります。

飛行機は大量の燃料を消費するイメージではありますが、その分、速く遠くまで移動することが可能です。
省エネで鉄道には適わないでしょうけど、1人で自家用車を運転して東京から九州まで30リットルのガソリンでは厳しいでしょうから、条件次第では飛行機の方が速くて楽でエコなのかもしれません。

ネットスクール株式会社 藤本拓也)

成田国際空港株式会社

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