日本シリーズで優勝すると儲かるのか?

プロ野球イメージ今年のプロ野球のペナントレースが終わり、その後のクライマックスシリーズの結果、セ・リーグからは14年ぶりに東京ヤクルトスワローズが、パ・リーグからは昨年に続き福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズで戦うことになりました。両リーグとも、リーグ戦の優勝チームが日本シリーズに進出したことになります。

プロ野球に興味がなくても、リーグ優勝や日本シリーズに勝って日本一になると行われるであろう『優勝記念セール』が楽しみという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そう考えると、プロ野球の結果は意外と経済に影響を与えるのかもしれません。今回は、そんなプロ野球の経済効果を有価証券報告書(有報)を通して探ってみたいと思います。

昨年の2014年のプロ野球で日本一になったのは、福岡ソフトバンクホークスでした。
福岡ソフトバンクホークスの親会社、ソフトバンクグループ株式会社(以下、「ソフトバンクグループ」)の有報を見てみると…日本シリーズ優勝に関する記載はどこにもありません。
福岡ソフトバンクホークスが日本一になったとしてもソフトバンクグループの業績に影響は無いのか、はたまた、それほど特筆するほどのことではないという自信の表れなのかは分かりませんが、とにかく日本一になったことに関する情報は書かれていません。

では、もう1年遡って、2013年のプロ野球で日本一になった東北楽天ゴールデンイーグルスのケースはどうでしょうか。
東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する株式会社楽天野球団の親会社、株式会社楽天(以下、「楽天」)の2013年度の有報を見てみましょう。

すると、「業績等の概要」の部分に、次のような文章で日本シリーズ優勝に関する記載がしっかりと書かれていました。

“プロスポーツ関連においては、球団創設以来初の日本シリーズ優勝が寄与し、観客動員数が過去最高を記録するとともに、関連グッズの売上が好調でした。
この結果、その他セグメントにおける売上収益は35,746百万円(前連結会計年度比7.4%増)、セグメント利益は3,762百万円(前連結会計年度比33.2%増)となりました。”

当時の楽天の「その他セグメント」には、プロ野球チームの運営の他にクラウドサービスや携帯電話事業も含まれていたようなので、日本一になった影響だけを抜き出すことはできませんが、有報内の文章として触れているということは、かなりの影響があったことが伺えます。

今年の日本シリーズで争っている両チームの親会社はどちらも有報を提出している上場企業。今年のプロ野球の結果が有報にどのような形で表れるのか、少し先の話になりますが、気長に待ってみたいものです。

ネットスクール株式会社 藤本拓也)

ソフトバンクグループ株式会社

株式会社楽天

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