プラチナチケット争奪戦が繰り広げられるチケットぴあのシステム

サーバーイメージ皆さん、この夏はどのように過ごしましたか?色んな夏の過ごし方がありますが、音楽好きの方は「フェス」に参加したという方も多いのではないでしょうか。また、これから年末にかけて様々なアーティストのコンサートやイベントが控えています。<
しかし、人気のあるアーティストのチケットはなかなか入手しづらいもの。販売開始してわずか数分で、1万人以上収容する会場のチケットが売り切れた、といったニュースもよく見かけます。

それほどまでに人気がある、いわゆる「プラチナチケット」の入手はとにかく大変です。販売開始時刻の直後から購入希望者が集中し、電話をかけても繋がらず、インターネットの申込ページにもなかなかアクセスできないこともしばしば。そんな状況にイライラした経験がある方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はチケット販売の最大手であり、日本で始めてコンピュータ・オンライン・ネットワークを活用したチケット販売を行ったぴあ株式会社(以下、「チケットぴあ」)の有価証券報告書(有報)を見ながら、チケット争奪戦が繰り広げられる裏側の大変さを見てみましょう。

チケットぴあの有報にある【設備投資等の概況】を見ると、「当社グループは、施設・設備に対する投資は少額であり、主要な投資は、電子チケット販売システムに対するソフト開発であります。」と書かれています。

設備投資やソフト開発のすべての詳細は有報を見ても分かりませんが、一部についてはもう少し詳しい内容が【有形固定資産等明細表】というところにあります。
それを見ると、第42期(平成26年4月1日 ‐ 平成27年3月31日)の1年間に行われたチケッティングシステム開発費(おそらくチケットの販売や発券を管理するシステムでしょう)の開発費は3億9,645万円。これと合わせて、ロードバランサと呼ばれるサーバーへの負荷を分散する設備のリプレイス(取替え)にも2,000万円以上をかけていることが分かります。
過去の有報を見ても、チケッティングシステム開発費として第41期には約4億4,000万円、第40期には約3億4,000万円と、ここ数年は毎年3~4億円をかけてソフト開発を行っているという記述を見ることができます。
その他にも、サーバーやデータベースの更新なども数年おきに数千万円単位の規模で行っていることも有報を見ることで知ることができます。

チケットぴあの1年間の営業利益がおよそ13億円であることを考えると、毎年、相当な規模でシステム開発を行っていることがうかがえます。

これだけ巨額のシステム投資を行い続けても、プラチナチケットの争奪戦が無くなる気配は訪れそうにもありません。でも、その裏側では日々システム投資が行われ続けていることを有報が教えてくれています。

次にチケットの予約を行う前に、少し気にしてみてはいかがでしょうか。

ネットスクール株式会社 藤本拓也)

ぴあ株式会社

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