アイスクリームは本当に夏に売れるのか?

31イメージこの夏の暑い時期、昼間からビールとまではいかないものの、アイスクリームの1つでも食べて涼をとりたいもの。

そこで「アイスクリームは夏に売れるのか?」を検証するべく、アイスクリームの大手「B-R サーティワン アイスクリーム株式会社」の有価証券報告書と四半期報告書を見てみましょう。

聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、『四半期』とは1年間を4つに分けた3か月間のこと。サーティワン社の決算は12月末なので、第1四半期が1月~3月、第2四半期が4月~6月、第3四半期が7月~9月、第4四半期が10月~12月となります。

これでいくと真夏に当たる第3四半期の7月~9月に圧倒的に売れているはず…という仮定で四半期報告書を見てみましょう。

■サーティワン アイスクリーム 平成26年度四半期別売上高

第1四半期(1~3月):37億1,700万円(20.0%)

第2四半期(4~6月):48億1,400万円(25.9%)

第3四半期(7~9月):57億7,500万円(31.0%)

第4四半期(10~12月):42億9,700万円(23.1%)

※通期(1~12月)の売上高は186億300万円

※金額の後ろの( )は1年間の売上高に対する割合

すると、意外にも第3四半期の売上は、全体の30%強とそんなには大きくなく、第2四半期との間の差は5ポイントくらいしかないことが分かります。

では、「売上高」ではなく「利益」で見るとどうなるのでしょうか。

■サーティワン アイスクリーム 平成26年度四半期別経常利益

第1四半期(1~3月):1億3,500万円(22.2%)

第2四半期(4~6月):△1億1,200万円(△18.5%)

第3四半期(7~9月):5億7,900万円(98.4%)

第4四半期(10~12月):2,800万円(4.6%)

※通期(1~12月)の経常利益は6億70万円

※△は損失のこと

※金額の後ろの( )は1年間の経常利益に対する割合

「儲け」を示す経常利益でみると、サーティワン社は第3四半期の暑い時期に儲けているということがよくわかります。つまり現代のアイスクリームは「夏に売れる」というよりは「夏に儲かる」ものなのかもしれません。

また、売るためにはキャンペーンという話になるでしょう。
そういえばサーティワン社のキャンペーン「ダブルをトリプルに」って、多いですよね。でも「シングルをダブルに」というキャンペーンは見かけません。
それはどうしてでしょう…?これも、実は有報を見れば理由を推測できるのですが、長くなるのでこの話はまたいつか。

(ネットスクール株式会社 桑原知之)

B-R サーティワン アイスクリーム株式会社

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