ガイドデビュー手記2<オンライン(体験)ツアー>
初めてオンライン飲み会を開催したのが、6月1日。あの時は軽い気持ちで始めたのに、2ヶ月後には4つの体験を記載して、たくさんの方々にご参加いただいているので、とてもびっくりしています。
私は元々「外国人向けリアル体験」に興味がありました。海外赴任時に仕事以外で現地の人と出会う機会があまりなく、「もっと友達作って現地のこと知りたかった」という思いと、「人との繋がりで日常が楽しくなる機会を作りたい」という思いで、インバウンド・日本在住外国人に限らず、たこ焼きパーティーなど企画して出会いの場を作りたいと思っていました。
コロナ渦中の5月上旬、友人がTABICAでオンラインスナックのママデビューをするので遊びにきて、と誘いをもらいました。オンラインスナックが何かも分からないまま参加し、初対面の人と1時間ほど楽しい雑談をして終了。その後TABICAサイトを見ると、このオンラインスナックというものがとても多く、コロナで人との繋がり方が変わってきていると思い、いくつかのオンラインスナック・飲み会に参加をしてみました。お金を払って初対面の人と話すというスタイル、また、実生活では絶対に会わないであろう職業や居住地の異なる人たちとフラットな関係で飲むというスタイルはとても新鮮でした。
たまたまその時期に仕事を辞めた私は本格的に外国人向け体験を形にしたいと思い、ストアカ(ストリートアカデミー)で斉藤さんの「資格がなくても旅行業や観光業ができる」という講座に出会い受講。
目から鱗でした(笑)私はストアカのヘビーユーザーで、オンラインで学ぶということには慣れていたんですが、オンラインのシェアリングエコノミーサービスの全体図を教えてもらい、「気軽に出会い、時間を共有する」「自分でも気軽にその場を提供することができる」という発見に、外国人向けだけでなく、日本人向けにも何かできるのではないかとワクワクしました。
やる気とワクワクはあるのですが、自分には何も提供できるものがないと迷走していたところ、前述したオンラインスナックを思い出し、2つ気づきがありました。①ホストはファシリテートが得意だからホストをやっているわけではない ②何か提供されることを望んでいる人ばかりではない、ということです。
ホストの方々の経験も思いもそれぞれだと思いますが、話を回すのが得意な方もいれば、緊張が伝わる方や次の話題を一生懸命考えてくださってるのが分かる方もいて、そのホストによって雰囲気や味が違い、それを楽しみながら時間を過ごしているなと。また、私の場合は常に行動の目的を考える癖があり、自分がホストで時間とお金をいただくからには何か得るものを提供しなくてはいけないと考えていたんですが、オンラインスナックは、単純に参加して楽しく話して終わり。それで全員が「楽しかった!また来ますね〜!」とZoomを退出していく姿を見て、「誰かと雑談する」というのが価値なんだと思い、つべこべ考えすぎずに、一度自分でも体験しようと「オンライン女子会」を企画しました。
斉藤さんのストアカ講座を受けて10日後、TABICAでオンライン女子会サイトをOPENして、ありがたいことに以前に参加したオンラインスナックのホストの方も予約してくださり3名枠は満席。当日は緊張し、自分が話を回さないといけないと肩に力が入ってしまいましたが(やっとホストの方の気持ちが分かりました(苦笑))、私の場合はホスト時にフリーで話すよりも何か題材がある方が話やすいという気づきもあり、次はテーマを決めて開催することにしました。
オンラインスナック・飲み会には旅好きな方が多いんですが、よく好きな旅行先を聞かれるので、ブルネイ・ダルサラームと答えていました。するとブルネイを知らないという方が多く、「どんな国、どんなところですか?」と聞かれるので、これをテーマにオンライン体験第1号「ゴージャスなブルネイをプチ旅行」を作ってみました。いろいろ調べながら資料を作り、最初は体験料を安くして、感想をいただきながらより質の高いものにアップデートしていきます。参加者の方は毎回いろんな質問をしてくださるので、会話も楽しく、今では私の体験で一番人気です。
体験企画は自分で考えるのも大切ですが、参加者の方との対話の中で生まれることもあります。例えば、「人材業界元駐在員と海外就職オンライン飲み
」という体験は参加者の方のニーズで生まれました。私はインドネシア、シンガポールで就職支援をしていた経験があり、ブルネイプチ旅行の参加者の方が「海外就職の話を聞きたいんですが、別企画でやってくれませんか?」という一言で作ってみました。自分では何も提供できるものがないと思っていても、人からは知りたい、聞きたいと思うこともあるんだなと、企画のタネ・ニーズはどこにあるか分からないので、参加者の方々との会話もより大切にしないといけないなと思った体験です。
このように、最初のオンライン女子会開催をきっかけに改善、横展開し、今ではインドネシアプチ旅行も含めた4つの体験をやっています。斉藤さんの講座を受講した時には予想もしていなかった展開ですが、毎回いろんな方と出会いながら楽しくやっています。最終的には外国人向けリアル体験が目標ですが、まずは自分ができるところからスモールスタートして経験を積んでいくことが大切かなと思い、これからも挑戦していきたいです。
最後に、自分のオンライン体験とは別ですが、斉藤さん主催のRailfanGuideグループでオンライン英語雑談会を2週間に1回TABICAで開催しています。メンバーがホストになって、事前に雑談テーマを発表した上でやっていますが、徐々に常連さんが増えていて、オンライン体験からオンラインコミュニティができつつあり、これもまた新しい形になっていくのかなと思っています。
オンライン体験のホストに少しでも興味があるみなさん、まずは重く気負いすぎずにやってみることをオススメします!考えすぎても万人にヒットする企画はないので、一歩踏み出してみるほうがいろんな気づきや学びがあって面白いですよ!
【著者メモ】
RailfanGuideのメンバー(エノさん、Yamageさん、おまつさん、私)も、ガイドマッチングを知った時、当初は「自分では何も提供できるものがない」と思っていました。そのあたりの悩みをオンラインで話し合ったムービーです。