AI(人工知能)時代の体験ツアー企画やガイド

資格がなくてもインバウンドのツアーガイドになれる本』より

AIの技術の発展が目覚ましくなってきました。このような時代に、旅
行業界で「なくなる仕事」、「なくならない仕事」は、どのようなものな
のでしょうか

私も実際、いくつかの音声ガイドサービスを使ってみました。人
気声優を使い、品質の安定した美術館や博物館の音声ガイドやベー
シックな観光案内にはとても向いていると思います。人手不足の昨
今ではその利用価値は絶大でしょう。
 しかし、今一つもの足りなさを感じたのは、あらかじめ決められ
たポイントのみでの説明に終始することです。
 時間の制約もあり、美術館や博物館の展示物すべてを案内するこ
とはできませんので、ある程度プログラム化された内容が、手動か
自動かは別として、そのナンバーのところにきたら流れますが、画
一的な「決められている感じ」を受けてしまいます。
 人の興味はそれぞれなので、これらのシステムも、やろうと思え
ば、すべての展示物等の案内をデータベース化し、好みにあわせて
時間や内容を選べるようになるでしょう。それでも例えば、参加者
の組み合わせで生まれる雰囲気や、町の中や観光地のスポットを季
節や天候にあわせて、臨機応変にガイドすることは難しいと思いま
す。
 ですので、人を楽しませることが必要な観光ガイドは、AIの時代
にもなくならない仕事と思います。

一方でAIは、データ分析等により、決まったことを繰り返し行
う秩序的な仕事は得意です。
 このことから、観光ガイドにおいても、台本に基づいた、誰で
も話せる画一的な名所旧跡などの案内は、将来のAI機能を備えた
GPSとスマートフォン連携による「観光音声ガイドサービス」に
取って代わられる可能性があります。
 同様に、定番の名所旧跡や、有名観光地を組み込み、移動手段と
宿泊施設を組み合わせるだけのベーシックなパッケージツアーの
ツアープランナー(旅の企画者)は、AIに代替される職業になって
しまうのかもしれません。
 私個人は、旅行業界に最も貢献するAI技術は「多言語音声翻訳
システム」だと思っています。
 私の願望かもしれませんが、体験ツアーのガイドにとって、英語
にのみならず、韓国語や中国語他多言語にも対応できる「音声翻訳
システム」の本当の実現は、不慣れな言語への対応から解放され、
企画だけに集中できる夢のシステムです。

『資格がなくてもインバウンドのツアーガイドになれる本』まとめ

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