『きのこのCMソングには、なぜ”しいたけ”が登場しないのか?』

2015年4月7日、アメリカの投資ファンドであるベインキャピタルが雪国まいたけに実施したTOB(株式公開買付)が成立したとのニュースが報じられました。今後、雪国まいたけはこの投資ファンドの完全子会社になるそうです。

さて、このニュースを聞いてどうでも良いが気になったのは、「雪国まいたけって、まいたけ以外のきのこも作っているの?」という素朴な疑問でした。
こんな疑問も、しっかりと答えてくれるのが有報(有価証券報告書)です。

雪国まいたけ株式会社の第31期(平成25年4月1日‐平成26年3月31日)の有価証券報告書、「業績等の概要」を見ると、約290億円にもなる雪国まいたけの売上高の内訳が、かなり細かく書かれています。

疑問に思った”まいたけ”の売上高を見てみると、やはりトップに書かれていてダントツの約100億円。でも、意外なことに全体の3分の1しかありません。残りの3分の2は、エリンギやぶなしめじ、もやしなどの売上のようです。

多くの上場企業の有報では、このように売上の内訳に関する情報が書かれており、そこからも色んな発見をすることができます。

雪国まいたけであれば、きのこの売上高トップ3が「まいたけ」、「ぶなしめじ」、「エリンギ」であることもよく分かります。

…とこんなことを書いていると、またまた気付いたことが。
雪国まいたけの売上高トップ3のきのこを並び替えると、CMソングで耳にした“きのこの唄”に出てくる3種類ではないですか。でも、このCMソングは雪国まいたけではなく、ライバルのホクトのはず。
「きのこを作る上場会社って、共通してこの3つが重要なの?」

きのこイメージ図

そんな訳で、同様にホクトの有価証券報告書も調べてみました。

ホクトの方の「業績等の概要」に、きのこの種類別の売上高は書いていませんでしたが、「生産実績」に生産量は書かれていました。それを見ると、やはり「ぶなしめじ」、「エリンギ」、「まいたけ」の3つがトップ3として挙げられています。ホクトのCMソングに出ているきのこは、会社として重要なきのこトップ3だったということですね。

(まぁ、CMって自社の商品を売るためのものですから、たくさん生産しているきのこを目立たせるのが基本であり、当然ですよね…)

昔から、あのCMソングを聴くと、「どうして“しいたけ”や“えのき”が出てこないんだろう?」と疑問に思っていましたが、1つのニュースからきのこ製造大手の有報を眺めた結果、あのCMソングに出てくるきのこの謎を(推測の域を出ませんが)解決することができました。

(ネットスクール株式会社 藤本)

株式会社 雪国まいたけ
ホクト株式会社

関連記事

旅行